サーモウッドの耐久性は塗装無しで外構木材として使用できます

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エコロジーな高耐久性木材

欧州では、木材製品の耐久性を5段階のclass(クラス)であらわします。

薬剤注入した木材や塗装した木材の耐久性も5段階のclassであらわし、class別の用途(使用する場所や環境)を決めています。
212℃で加熱処理されたサーモウッドの耐久性は上から2番目のclass2です。塗装をしますとclass1の耐久性となります。
外構木材(デッキ、フェンス、外装木材など)には、耐久性class2以上の木材製品を使用します。

耐久性試験は試験体木材の重量減少率を測定
木材が腐るのは腐朽菌の仕業です。木材は腐れば腐るほど重量が軽くなります。
従いまして、木材の耐久性を調べる試験では、試験体である木材の試験後の重量が試験前の重量と比べどれだけ減少したのかを測定し試験体木材の耐久性の評価とします。
欧州規格の耐久性試験はEN113で行われ、試験結果である重量減少率(ウェイトロス率)をEN350-1で評価します。
耐久性は5段階のclassに分類(EN350-2)されます。

加熱処理木材の加熱温度と耐久性
加熱処理木材の加熱温度と耐久性(重量減少率)の相関関係は下記のグラフとなります。(VTTの資料に加筆)
加熱処理時間も耐久性に影響しますが、加熱時間(加熱目的温度)の記載がありませんのでサーモウッド加熱処理工程と同等の約3時間加熱と仮定いたします。


EN35-1とEN350-2耐久性試験と耐久性クラス

  • このグラフより、207℃以上で加熱処理された木材の耐久性ははclass2となり、220℃以上で加熱処理された木材の耐久性はclass1となることが分かります。
  • ●2002年頃までは、加熱処理木材の温度は180℃(T1)、210℃(T2)、230℃(T3)の3種類がありました。230℃加熱処理木材の用途は外構遊戯用木材で耐久性class1の木材でした。
  • ●しかし、加熱処理木材が「サーモウッド」と改称されてからは加熱処理温度は190℃(Thermo-S)、212℃(Thermo-D)の2種類となり230℃加熱処理木材は生産されません。

2008年、耐久性class1のサーモウッドが弊社仕入れ先メーカーにて開発されました。樹種はASH(アッシュ)、2008年7月より弊宅にて暴露試験をしています。

個人的にはサーモウッドの耐久性より寸法安定性を高く評価しております。耐久性を高めるには薬剤処理がありますが、人工的に寸法安定性を高める方法はサーモウッド処理の独壇場となります。しかも含水率は平衡含水率以下で生産されていますので、サーモウッドは木裏側に反る理想的な商品となっています。

次のページではサーモウッドの特長である「寸法安定性」を説明いたします。