ウッドデッキにも製材品の美しさと使い勝手の良いサイズが必要です

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J-DECKの仕様説明

J-DECK開発コンセプト
J-DECKはサーモウッドデッキを日本向け仕様として企画し生産されています。
J-DECKのサイズは欧州既製品サイズでも北米既製品サイズでもない、日本向けウッドデッキに適したサイズとしました。サーモウッドJ-DECKの原材料は北欧針葉樹ですが、針葉樹の木目の美しさを愛でる代表格は日本人と北欧の人たちとなります。そこで、フィンランドで生産する日本向けJ-DECKは北米針葉樹では実現不可能であった針葉樹の美しさを追求することにしました。
無駄、無理がなく使い勝手が良いサイズで、針葉樹の美しさを追求した日本向けサーモウッド製デッキ、これがJ-DECKの開発コンセプトとなります。

J-DECK開発の経緯:
豊富な森林資源を有するフィンランドには世界のトップテン(上位10社)に入る総合林産企業が3社もあります。この大手3社のうち2社がサーモウッドを生産しそれぞれの生産量は約3万m3で年間合計6万m3を生産しています。サーモウッド生産でも世界の最大手の企業となります。
2003年に大手サーモウッドメーカーと日本のサーモウッドの市場開拓を打合せし、ウッドデッキ材市場から日本へ参入することで合意しました。先ずは欧州既製品のウッドデッキを検討しましたが厚みが26mmのため日本のデッキではたわみ量が問題となり欧州既製品の採用を断念いたしました。北米ウッドデッキサイズ(ツバイフォー住宅用サイズ)は2002年に生産した経験上、欧州製材品からは生産し難いサイズで、ヤング率の高いサーモウッドでは無駄なサイズとなります。また、38x89サイズはデッキ板とした場合なんとも使い勝手の悪いサイズでした。
そこで、欧州製材一般サイズから生産でき、根太間隔50cmでもたわみ量が気にならず、施工性の良いサイズを開発することとなりました。ついでに木目が美しくなる製材方法も打合せし日本向けサーモウッドデッキ仕様としました。これがサーモウッドJ-DECKです。
サーモウッドJ-DECKの生産は上記大手2社を含め現在は3社で生産していただいています。


サーモウッドJ-DECKの仕様
J-DECKの原材料等級:gradeA
一般的なサーモウッドの原材料には欧州製材規格gradeA+Bが使用されています。
北欧材の輸入業者様にはgradeA+Bは5th&betterと同等と説明させていただきます。
デッキ材は見栄えも重要ですので、構造材で採用しているgradeA+Bでは大節や入り皮が混入し不敵材となります。
J-DECKの原材料にはgradeAだけを採用していますので、大節や入り皮そして丸身などの欠点はありません。

J-DECKのサイズ:
J-DECKの基本サイズと用途は下記となります。
33x 95:デッキ板、根太、束(あわせ束)用、集成材90x90の原材料
33x115:デッキ板、根太、束(あわせ束)用、集成材105x105の原材料
33x140:デッキ板、幕板用
90x 90:束、大引き。受注生産。国内で集成材として生産(接着剤はレゾルシノール)。
長さ:各サイズ3900mm、集成材の長さは自由。

基本的には33x95mmのサイズだけでウッドデッキは作成できます。
束は「あわせ束」とし、幕板が必要な時は幅95mmを2枚並べて使用します。

デッキ床板の間隔は5mmを推奨:
デッキの床板と床板の隙間(目地)は弊社では5mmを推奨しています。
このため、J-DECK33x95mmを床板に使用した場合は、目地5mmを含めた実質1枚の施工幅は100mmとなります。
J-DECKの33x95mmの95mmは目地5mmを想定したサイズとしています。デッキ床板の張り方向サイズが2メートル(2000mm)の時は33x95mmが20枚必要であると計算しやすいサイズにしてあります。

J-DECKの根太間隔(スパン長)とたわみ量:
ウッドデッキを快適にするには適切な床板たわみ量が必要です。
たわみが無い床板はアスファルト道路の上を歩くようで疲れますし、たわみ量が多くなるとトランポリンの上を歩いているのうな気分になります。

J-DECKのスパン長(根太間隔)とたわみ量は下記となります。
スパン長(根太間隔):推奨500mm~600mm、最大750mm
床板たわみ量:最大たわみ量2mm以下またはスパン長の200分の1以下
想定荷重:大人2人分(約150kg)
具体的なたわみ量は下記となります。
(ヤング係数85,000kg/cm、スパン長500mm、荷重150kg)
床板サイズ33x 95:たわみ量1.6mm
       33x115:たわみ量1.4mm

J-DECKのサイズ(特に厚み)は快適なたわみ量を考慮したサイズとしました。
欧州既成品デッキサイズは薄く(厚み26mm程度)、根太間隔500mmではたわみ量が多くなるため根太間隔を狭くしなくてはなりません。


次のページではサーモウッドの特性を生かしたデッキの「施工ヒント」を説明いたします。